サイボーグ009

初めて買った『サイボーグ009』のコミックスは3巻で,「ベトナム編」が収載されたものだった。続けて4巻の「ミュートス・サイボーグ」を手に入れ,この2冊は繰り返し何度も読んだ。

石森章太郎の漫画のコマ割りと構図の美しさは,物語の不完全さを差し引いても,いまだに超えるものはないと思う。

完結編を小説の形でまとめられた文庫本を読みながら感じたのは,漫画の一コマの情報量の多さだ。

GQ

矢作俊彦のレポートを読むために,東京駅で「GQ Japan」を買った。中綴じを外すまでもなく,会議までの待ち合わせ時間にペラペラ捲り,矢作俊彦の連載を切り抜き,残りをコンビニのゴミ箱へ放り込んだ。『ハード・オン』で日本を脱出する藤川五郎が船上でするのを真似て。

飛び入り歓迎のライブを福島で開催するので出ないかと誘いを受けた。くるりの「soma」をカバーしてみたいなと思い,練習時間など考えたが,仕事のこのタイトな状況では11月のライブには間に合いそうもない。半日考えて,断りのメールを送った。

クライム・ノベル

少し前に古本屋で手に入れた『陽気なギャングが地球を回る』(伊坂幸太郎)を出張の行き来で読み終えた。以前読んだアヒルと何とかよりも面白かった。『白昼堂々』や『百発百中』のような小説の面白さが,このところ何だか癖になっている。(変な表現だ)

出張先は琵琶湖で横浜とはまったく関係ないし,湖畔から膳所まで歩き,瀬田のホテルと往復で,本を読むくらいしかやることはなかったので集中したわけではあるまい。

ただ,出張帰りに虎の門で21時まで会議というのは,ちょっと疲れた。

DEVICES 3

表現力という語彙を意識した記憶はないものの,たぶん,演奏能力と表現力とは違うのだ。

午後から元町に出かけた。家内と娘はセール目当て,付き添って私も元町から石川町を雨のなか,ぷらんぷらんした。
バンドホテル亡き後,場違いに入ってきた店の袋をもち傘をさした何人かとすれちがったものの,20世紀終わりの元町に戻ったような気がした。
石川町まで出て,クオ・ヴァティスで夕飯をとって帰ってきた。ピザが旨い。

SOLO

テクニックと音の響きの違いを思うとき,どこかにミック・ロンソンのギター音がある。もちろん,デヴィッド・ボウイのジギースターダスト・ライブのときの“Moonage Daydream”だ。ボウイが退場してから数分のロンソンがギターを弾く姿というか,音の響きというかの圧倒的な説得力。

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