2/23

週末の不定期古本屋開催の準備を兼ねて事務所に行く。ところが,どうにも頭痛がとれない。花粉症のせいだなあと思いながら,これは抗アレルギー薬の副反応だということを思い出す。いや,花粉症自体でも頭痛になることはあって,このあたり以前,書いた覚えがある。

最低限の準備をして,13時くらいに退社。通りの立ち食い蕎麦屋で昼食を済ませて帰宅。薬を飲んで横になる。抗アレルギー薬の副反応を抑えるための鎮痛剤。人はこうやって薬に薬を重ねていくのだ。起き出すと17時前。こんなに寝てしまうとは。さすがにすっきりとしてきた。起き出してショップカードの準備。印刷は明日,事務所で行なう。雑誌を中心の自宅にある本のなかから並べるものをピックアップ。家内と夕飯をとり,テレビを観る。

2/21~22

備忘録として。

月曜日は注文品の発送準備。朝から花粉症の影響で鈍い頭痛。薬をもらいに行こうと思ったものの,あいにく今日は休診日だ。仕事はあまり捗らない。印刷所が校正を取りにくる。大部な本の請求書は予想よりはるかに抑えられていて,ありがたい。ZOOMで税理士と打ち合わせ,週末の古本屋稼業の準備を少しだけ行なう。

火曜日もあまり調子はよくない。倉庫に送るカバーの増刷りの梱包を済ませる。注文品の処理。昼はサワディへ行ってみた。先週末,娘から駅前でひとが倒れていて,警官が来ているとLINEでメッセージが届く。やじうまになってしまうのもなんなので,でかけはしなかったもののサワディが気になった。ご主人に水を向ける前に,まあつけてあるテレビの音声に重なって読経が響く。こんな具合だったようだ。

夜の営業のために店まで来たところ,ビルのところに人だかりができている。人が血を流して倒れている。驚いてしまい,急いでお店に入ってきたものの気になってしかたない。しばらくすると警官がやってきて,この人を知らないかと画像を見せられたが,知らない人だった。

テイクアウトの注文はいくつか入っているものの客は私だけだった。このあたりで昼食をとる人であれば週末の事故の件はゆるく伝わっているであろうし,ビルの入り口には今日も警官がいて,ビルに入っている人をチェックしているかのような体だ。入りづらいだろう。

グリーンカレーを食べているうちに読経は終わった。ご主人としばらく話をして店を出た。

午後からメールと電話で用事を済ませた後,カバーを発送し,青山一丁目経由で赤坂の弁護士を訪ねる。署名を確認しながら終えると17時過ぎ。家内と夕飯をとることにしているので赤坂で時間を潰す。ビックカメラを少しみて,日高屋で休憩。文教堂書店の手前にある文具店が30%オフになっていたので,事務所用の用品を調達。本を少し見て,ナチュラルローソンで家内を待つ。20時閉店の店がかなりのようだ。近くのイタリアンでパスタとピザをシェアして夕飯を済ませた。ワイン一杯ですっかり酔いがまわってしまう。

天日坊

久しぶりの観劇。もしかすると前々回のコクーン歌舞伎以来かもしれない。

そんな具合だからだろうか,「切られの与三」と二部構成のように全体,思われた。「切られの与三」が全体,夜を突っ走り(BGMもストーンズの引用があったし)最後に日が昇るといった構成だったのに比べると,「天日坊」はロードムービー,もとい悪党道中記をロードムービーがなぞらえたのだろうから,道中記のような構成。

「俺は誰だ」が通底するテーマだろうけれど,これは「切られの与三」にも感じた。串田和美さんとそのまわりの演劇をみると,「俺は誰だ」がしばしば現れる。出自以外m「誰」を規定するものがないというのがもどかしい。「ぼくはぼくだからぼくなんだ」という「こどもの論理」を武器に日活アクション映画のあだ花が開いたと矢作俊彦は書いたはずだけれど,「俺は俺だ」はここではギャグにしかならない。

「切られの与三」に比べるとスラップスティックな印象ではあるけれど,それゆえに自分をみずから規定できない市井の弱さを露呈させる。それは特別ではない。まったく,私の物語だ。

2/17

久しぶりの片頭痛。花粉症もしくは気圧の影響かもしれない。午前中は仕事にならない。メールを数本出してから椅子を2脚ならべて横になる。インターネットラジオで1930~40年代のビッグバンド・スウィングジャズを聴いている。仕事場のBGMをいくつか試したが,このラジオがなじみやすい。Youtubeでクレンペラー指揮のヘンデル3時間近くというのがあって,これも悪くはないが。スタバのBGM集やボサノバをかけてみたこともあるのだけど,続けて流すとしんどくなってくる。午後はときどきradikoでTBSあたり。

川を越えたところにある中華屋で中華丼を食べて戻る。少し調子がよくなったのでサイトの更新用の文章を書き加える。がしばらくするとまた片頭痛。今日二度目のイブクイックだ。夕方,印刷所から校正一式が届く。明日戻しだということで,少しだけ手を付けたくらい。18時前に1年間かかった本の著者から電話。後半の修羅場とは一変。本ができるとお互いよろこびしかない。早めに帰宅し,眠る。

20時過ぎに置き出し家内と夕飯をとる。風呂に入り,テレビを観ながらWindows10の更新。

島田一男の『珊瑚礁殺人事件』を読んでいる。ツアーコンダクターが殺人事件に巻き込まれる2時間ドラマ用のなぐり書きのような作品に感じたけれど,これに仕込まれたネタが面白い。ツアーコンダクターを抜きに,このネタで冒険小説もしくはスパイ小説を書いたら面白いのになあ。島田一男の小説には過剰なところがある。

週末

土曜日は事務所で仕事を片づけ,夕方から家内と吉祥寺まで出る。遅い昼食をとろうと思い東急裏のブティックに併設されたカフェに行こうと思ったら閉店。再開の予定はないのだろうか。八百屋の先の二階にある喫茶店は満席ということで,多奈加亭に行く。ジョンブルの品が70%オフのガレージセールを覘く。トラウザーズを1本購入。その後,パルコ地下の雑貨店を覘く。輸入雑貨がかなり安くなっている。2階も覘いて駅ビルで夕飯を買って帰宅。買ってきたはずのブリザードフラワーが見当たらない。

ということで,日曜日夕方に再度,吉祥寺まで行く。雨。忘れ物預り所に届いていた。パルコ地下に行き,事務所用品を調達。パルコの4階で昼食。ブックオフに寄った後,夕飯を調達して帰宅。

2月の新刊配本を終え,月は新装版なので刊行までの作業量は数十分の1。2月の新刊はこの半年,いったいどれくらいの時間向き合ったことだろう。結果としてその感慨は忘れがたいものだけれど,折々の選択肢がベストだったとはいえない。もう少し巧みにまとめあげることができたと思う。

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