日常/矢作俊彦 Limit Posted on 2016年7月7日 by コトナ / 0件のコメント 「金はないけど欲しがるには充分な能力はある。体力だって捨てたもんじゃない」「体力?」「ああ,欲望し続けるにも,所有し続けるにも体力がいる。相当な体力だ」矢作俊彦『ドアを開いて彼女の中へ』(東京書籍) 40代になってから先...
日常/矢作俊彦 政治 Posted on 2016年7月3日 by コトナ / 0件のコメント 彼(堀口大學)は,歴史をお伽話のように感じるわけだよ。でも歴史ってしょせんはお伽話だから。歴史がいくつもの人の口に咀嚼されてお伽話になったわけでしょ。 閔妃暗殺事件に関して言えば,問題は稚拙だってことなんだよ。海江田少佐...
小説/矢作俊彦 アマ☆カス Posted on 2016年6月22日 by コトナ / 0件のコメント 彼が本棚から取り上げたのは,家庭用のVTRテープだった。「陣ちゃん(陣内尚武)の映画です。『大戦団』,――陸軍がオクラにしちゃいましたからね。世界でも,見た者は五十人といないはずです」 (↑第18回,↓第19回) 窓から...
小説/矢作俊彦 本を見る Posted on 2016年6月12日 by コトナ / 0件のコメント 夜からの読書会を控え,『キャッチ=22』の,いまだ上巻を読み終えていない。決してつまらないからではないのがつらい。1章1章が短篇として完結しているかようなアイディアと完成度。隙がないというか,これほどアイディアを詰め込ま...
矢作俊彦 Revise Posted on 2016年6月5日 by コトナ / 0件のコメント 【1】仲間と映画をつくろうとシナリオを書いた。「抱きしめたい」と「言い出しかねて」と「王様の気分」。どれもあとで小説(単行本『神様のピンチヒッター』に収録)にしたんだけれど,「言い出しかねて」というのは,どのみち映画にで...