• 『終末から』(第2号,p.113- 142, 1973年8月)

村上知彦の文庫版『イッツ・オンリー・コミックス』(単行本版には載っていない)に紹介されて以来,手に入れようと探しながら10年,やっと数年前に見つ けたのは近所の古本屋。500円だった。『終末から』第2号に掲載された本作が,矢作俊彦の作であるかどうかの証左はない[ref]その後,村上知彦さんのツイートなどにより,この作品がダディ・グース=矢作俊彦作ではないことが明白になった。このあたり。[/ref]。ただ,19××年3月31 日,2時55分,歌舞伎町にはじまり,4月3日5時03分,米ソ「日」連合軍の京都軍政委員会,降伏に終わる(未完)のあちらこちらに,矢作俊彦の作品と にとても似た感触を感じる。たとえば,ページ下段に付された注から,『あ・じゃ・ぱん』の“アテンション・プリーズ”に至る距離はそう遠くない。

p.294に記された略歴のようなものでは,1973年に20歳。この情報からはまったくの別人に違いないのだけれど。

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