Lake

グレッグ・レイクが亡くなって何年になるだろう。

という投稿ではなく,お盆休みの間のどこかで家内とアウトレットモールに行くことにした。入間とか南大沢とかを考えたものの,結局,越谷に決めた。

学生時代にアルバイトしていた精神科の病院は,このアウトレットモールの近くにある。元荒川を越えて先なので,すぐ近くとまではいわないものの,越谷駅までとほぼ同じくらいの距離だろう。当時は元荒川を越えた先は何もなくて,そのあたりのイメージというと,何らかの意図を抱えて川に入ってしまった患者さんが辿りついてしまう場所くらいしか思い浮かばない。

昌己からレイクタウンの話を聞いたことがあって,何とも広いのだという。あんなところに誰が好き好んでそんなものをつくったのだろう。そんなものはあんなところにつくるのだと気づかなかった頃なので,話が続くことはなかった。

私や徹,喬史,裕一は東武伊勢崎線沿線のアパート住まいだったのでそのつらさを感じた経験はほとんどないものの,昌己,伸浩は武蔵野線を使って通っていたので,秋から春までの間,武蔵野線のホームの寒さについては何度も話題になった。当時へ通勤時間帯でも20分に1本,それ以外は平気で30分に1本くらいのダイヤ編成だった頃なので,1本逃すとホーム上には上がらず,ホーム下で肩を寄せ合うようにして次の電車を待っているのだそうだ。「武蔵野線のホームの風の冷たさは半端じゃないんだから」。それが南越谷駅だった。もちろん当時,越谷レイクタウンなどという駅はない。新八柱から通っていた伸浩にとって南越谷の次は吉川駅以外,考えられないだろう。

ということで,昼過ぎに家内と家を出た。高田馬場,池袋,武蔵浦和で乗り継ぎがよく,1時間もかからずに越谷レイクタウンに着いた。

買い物をして,夕飯を済ませる。帰りも同じ経路の乗り継ぎはよく,1時間で着いてしまった。にもかかわらず,越谷レイクタウンは彼方にあり,日頃通うような場所ではない。たぶん,あのままどこかのサイトで購入できるならば,わざわざ行くまでのことはない場所だ。イオンモールもアウトレットモールも,場所自体に魅力は何一つないのだよなあ。

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くるり,Zepp Haneda(2022/8/5)のセットリスト。「ロックンロール」で石若が,スティック左手逆手で高い位置からスネアを叩きつけるクリストファー・マクグァイアを模していたのが面白い。「ロックンロール」のスネアはこうやって叩くのが本筋と言われているような気がしてきた。その少し前,「ハイウェイ」ではバスドラがとても曲にはまって鳴っていた。四つ打といわれると差異がないのではと思っていたが,いや,同じ四つ打でも違うのだなあと感じた。

  1. Bus To Finsbury
  2. 目玉のおやじ
  3. コンバット・ダンス
  4. ブレーメン
  5. 忘れないように
  6. bumblebee
  7. Morning Paper
  8. しゃぼんがぼんぼん
  9. 青い空
  10. 風は野を越え
  11. TIME
  12. さよならリグレット
  13. ばらの花
  14. white out (heavy metal)
  15. マーチ
  16. GIANT FISH
  17. かごの中のジョニー
  18. Tokyo OP
  19. 未発表曲(好きだな夏の香り)
  20. ハイウェイ
  21. loveless
  22. everybody feels the same
  23. ロックンロール

アンコール
En1. 琥珀色の街、上海蟹の朝
En2. 飴色の部屋
En3. 東京

週末

朝一番で下版。表紙の色調整で難題。まあ,印刷された色で確認の段取りを踏み,それで進めるということしかないわけだが。自宅に戻り,少し横になる。14時過ぎから家内と墓参に行く。田無に寄ってブックオフで1冊だけ購入。夕飯を食べて帰宅した。

日曜日は午前中遅く出社する。仕事を少し進めて,午後から印刷所まで行く。火曜日,印刷に立ち会うことにして打ち合わせは予定より早く終わる。昼食をとり,高田馬場のブックオフで数冊,中野に寄り,中野ブロードウェイの4階でさらに数冊購入。ヤミヤミカレーでテイクアウト用に2人分つくってもらい帰宅。

中野ブロードウェイ2階の古本屋で「マンガ少年」1977年7月号が100円で売っていたので購入。当時,友人が毎号買っていて,小学校裏にあった彼の家に行っては読んだ記憶が蘇る。「サイボーグ009」海底ピラミッド編の第1回,4色ページが圧倒的に想像をかき立てる絵で,そこで想像した物語と実際に連載された物語は当然,異なるものの,絵一枚が他者の想像力を刺激することはあるのだ。石森章太郎の絵から想像を刺激されることは残念なことにその後,ほとんどなくなってしまった。それでも,いまだに石森が残したマンガを眺めては美しく感じる理由を探すのだけれど,これは理屈ではなさそうな気がする。

石森章太郎と島田一男に接点はないだろう。ただ,結果として量を残したクリエーターで初期にさまざまな実験を続けた後,作品を残し続けたという意味では共通性があるようにも思う。

39

Zepp Hanedaまでくるりのライブを観に出かける。

17時前に事務所を出て,まずは品川まで。予定より早く着いたので構内の喫茶店でビールとつまみをとって本を読む。京急に乗り換え天空橋まで。開場前で,待ち合わせている家内と娘はまだ着いていない。物販の列ができていたので並び,Tシャツとタオルを購入。そのうちに二人がやってきた。18時過ぎ,400番台で入場。

前回来たときはパイプ椅子が並んでいたフロアがオールスタンディングになっている。かなりの密度ではあったものの,以前の密集具合に比べるとゆったりした感じ。ほぼ定刻にライブが始まった。

メンバーはこの数年,サポートしている人からブラスを引いた感じ。前回のライブはファンファン脱退後の穴をサポートで埋める形でアレンジしていたものを,今回は,ブラスなしのくるりですすめる第一歩のような演奏だった。アルバム「坩堝の電圧」の曲がやや多めに演奏されたのは,あえてブラスなしで演奏するスタイルを示したかったからではないかと感じた。「ブレーメン」でさえ,ブラスなしで演奏するのは(キーボードがカバーしているとはいえ)かなり久しぶりのことではないだろうか。(つづきます)

8/4

夜中に非道い落雷の音で目が覚める。

午前中早々に表紙のプルーフと本文白焼きが届いたので,チェックをすすめる。赤字の手配を済ませた後,経理の仕事の合間に,書誌情報をネット上に書き込んでいく。夕方から豪雨になる。間隙をぬって帰宅する。したくをしなおしてから高田馬場まで行く。家内の誕生日なのでレストランで食事をすることにした。18時半に予約を入れた店は,10年以上前からときどき利用する。この店の前はフレンチレストランで,出前で料理の提供もしているおいしい店だった。弟を連れてきたとき,メニューにあった旬のアスパラの焼き物がおいしかったことを覚えている。

その後,野菜にこだわったイタリアンに変わった。レストランで演劇を催す劇団の公演に来たのは数年前だっただろうか。最近はテイクアウトで利用するくらいだたったけれども,相変わらずおいしかった。

暑いし,意識していないところで仕事の緊張が続いているからだろうか。眠りが浅いというのか断続的というのか。歳をとったからかもしれないが,半日眠りっぱなしなどという所作はもうできそうにないな。

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